久々に美術館へ。
ブリューゲルの代表作【バベルの塔】が東京都美術館に来た。
旧約聖書に登場するバベルの塔の物語。
昔、人々は天まで届く塔を建設しようとしたが、その野心が神の怒りを買うことに。
ひとつの言葉を喋っていた人々がバラバラの言語にされてしまい意志疎通ができなくなってしまう。
結局塔は完成しなかった。
テーマが壮大なだけに巨大な絵画かと思っていたら、60×75ほどの小さいサイズだった。
ビックリ。
しかも超細かい。
よーく見ると、米粒ほどの人々が随所に描かれているんだから。
一説によるとその数1400人だとか!
こうなると米粒じゃないな。ゴマ粒。
建設足場で作業する人、行列する人々、それに洗濯物まで。
でもこの絵の背景を知っていないと、ただの塔の絵にしか見えない。
それじゃつまらない。
知識をもった上で見ると驚きや発見があって面白いんだよね。
人間の高慢と神の戒めがテーマ。なぜ世界にはたくさんの言語が存在するかというテーマでもある。