劇場型恋愛体質。

今回のメルマガ【水谷加奈の劇場型恋愛体質】より。

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　冬だけでなく夏もマスクを着用している女性をよく目にするようになりました。
中にはマスクすることによりスッピンでも気にならないとか、顔を隠すことで対面恐怖症が楽になるとか、
いろいろな人がいるようです。
　私は小5の時に歯の矯正を始めました。前歯2本がちょっと出っ歯だったんですね。
その頃は矯正している人なんてほとんどいません。
だから初めて矯正装置をつけて学校に行ったとき、
子供ながらにちょっと誇らしい気持ちだったことを覚えています。
【矯正はお金がかかるからお金持ちの子供しかできない】
という話をどこかで聞いていたから。（笑）
友達が私を見てどんな反応をするかドキドキしながら教室に入っていったところ、
クラスのガキ大将・おおちゃんが目ざとく私の歯に装置がついているのを見つけてこう言ったのです。
「わ、なんだこいつ歯が光ってやがる。気持ちわりー。針金銀歯だ！」
針金銀歯・・・私につけられたあだ名です。
ショックでした。以来私は人前で口をあけて笑えなくなりました。
今のようにみんながマスクをつけるような世の中だったら私もマスクしていけたのに。
いや、当時は口裂け女が流っていましたから、マスクなんてしていったらまたおーちゃんに、
「こいつ、口裂け女に違いない！」
といじめられたかもしれないですね。
　マスクと言えば【マスク合コン】なるものがあるんですって。
相手の顔半分が見えないことによって、より内面を重視できるそうな。
さらに顔半分を隠すことで恥ずかしさが減り、自分自身もオープンになれるとか。
ふーん、そういうものかね。
でも確かに今目の前にいる相手に対して自分をうまく表現できない人は増えています。かく言う私も
「仕事上の連絡や報告は相手と顔をあわせて直接、が基本だよな」
なんて偉そうに言ってるくせに、結構MAILで済ませてしまっていることは多いです。
後輩に注意したり指摘したり、あとは誰かにお願いするとき、逆に断るときなど。
お互い顔が見えるような位置関係に座っているのに、MAILの方が理路整然とした文章で説明できるし・・・。
相手からも
「承知しました」
とシンプルに返ってくるからそれで終了。
あとは何事もなかったかのようにフロアですれ違ったりするわけです。
MAILでやり取りしている人間と、今現実に動いている人間が別の生き物・・・のような感覚？
　そう言われてみればうちでもそうです。
脱ぎっぱなし出しっぱなしの子供とはいつもlineでやり取り。
お互い顔見て怒ったり怒られたりしたくないから。
「いい加減片付けろ！」
「はい」
これで終わり。
ってことはマスク合コンみたいに会社でもうちでもマスクすりゃうまくいくか？

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