劇場型恋愛体質。

今回のメルマガ【水谷加奈の劇場型恋愛体質】より。

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　朝の満員電車にて。
ドアが開いてわーっと降りたと思ったら今度はものすごい勢いでどーっとなだれこんできました。
そんな中、奥の方で女子高生がもぞもぞしているので「降りるの？」と聞くと「はい…」と弱々しい返事。
そこで私はドアの方に向かって「降りるって！」と大声を出し、
「がんばって」と声をかけて彼女の背中を押しました。
もまれながらも無事下車したのを見届けて、ほっ…。そのあとぎゅうぎゅうの中でふと思ったのです。
（なんだか今の私、すっごいオバサンっぽかった…）

コンビニにて。隣のレジで女性客が小銭を何枚か落としました。
女性はすぐに拾い集めましたが、あ、足元にまだ1枚…。私は大声で指さしました。
「そこにまだ1円玉が！」
すると女性はにっこり笑って会釈。よかった…。でもその時やはり思ったのです。
（やっぱり私、オバサンっぽい…）

オバサンって、恥じらいがないんですよ。まず“実”をとる。おせっかいかしら？なんていう躊躇もない。
だから人前でも平気で大声を出せるのです。
確かに若い頃は恥ずかしい気持ちの方が強かった。
それがそこはかとなく色っぽいわけさ。
ああ、私これからどうしよう。
そうだ、恥じらいを持った大声の出し方を会得しよう。
練習、だな。




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