春休みも終わり。
毎日僕の家にはたくさんの友達が遊びに来た。
昨日はユウヤ、ナオヤ、ショウタ、カズ、ルイ。
みんなでデュエルマスターズのカードゲームをして盛り上がった。
ぼくたちはそれぞれ千枚以上のカードを持っている。
リビングにはお菓子の袋やみんなのカードが散乱し、お母さんがため息をついていた。
でも楽しいんだからいいじゃないか!
帰るとき、俺のカードが入ったケースがない!とナオヤが騒ぎ、探すんだけど見つからない。
あとで探しといてあげるから、とお母さんが言うのでみんなバタバタ帰っていった。
ナオヤのケースはソファの隙間に落ちていた。
誰かが自転車用の赤いメットを忘れていった。
カズは間違えてユウヤの運動靴を履いて帰ってしまったようだ。
ソファの下にはショウタの水筒が転がっている。
ナオヤから電話で、ゲームの充電器も差しっぱなしとのこと。
お母さんがみんなにメールしてくれてなんとか解決。
そのあと僕は疲れてカードを散らかしたまま寝てしまった。
翌朝起きるとリビングがきれいに片付いていたので、お母さんに悪かったなと思ったのだが、
強いのと弱いのに分けていたカードが全部いっしょくたにして箱に入れられているのを見て、
僕はお母さんに殺意を覚えた。