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最近面白Tシャツにハマっているうちの息子。
胸の真ん中に赤いボタンのイラスト。その下に
「押すと面白い事を言います」
と書かれているTシャツを着て、さすがにプレッシャ－を感じたようです。
「学校行ったらみんなに押されるよー。そんなに面白いこと言えないよー。
てか、胸にパンチやキックくらうよー」
「いいじゃないか。そしたらキミが得意の合気道で応じろ！」
息子は運動神経がイマイチでスポーツは大の苦手なのですが、
週1の合気道だけは楽しく続けています。
合気道って不思議な武道ですね。
柔道や空手のように闘うわけではない。試合もない。勝ち負けや優劣もない。
稽古するのみ。2人１組になって、つかまれたらつかみ返しひねりあげて押さえこむ…
こんな動きを繰り返しながら稽古はゆっくり進みます。
以前息子に技をかけられて、
大人の私がいとも簡単にソファに倒れこんでしまったことがありました。
力があるないも関係ないのです。
合気道を開祖した植芝盛平という方はこうおっしゃったそうです。
「キリスト教では右の頬を打たれたら、左の頬を差し出しなさいと教えているが、
合気道では右の頬すら打たせない。打ってくれば、それをひょいとよける。
これで自分は被害者にならないし、相手を加害者にもさせない」
そこにあるのは”平和“なのかもしれません。
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