劇場型恋愛体質。

今回のメルマガ【水谷加奈の劇場型恋愛体質】より。

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宇宙だとか星だとか、いわゆる【男のロマン】と言われる世界。
大好きな人から、
「宇宙に連れて行ってあげるよ。お金は俺が出すから」
　と言われてもたぶん断るでしょう。
だって怖いもん。だって息苦しいもん。
大体宇宙が無限だって言われた時点で気持ち悪くなってきますし、
今輝いている星の光は何百年も前の光なんだよ。
と言われても気が遠くなるだけで意味が分かりません。だから、
「あの星にキミの名前をつけるよ」
　と言われてもさほど嬉しくない…かも。
　昔、月だったか火星だったかの土地を少しづつみんなで購入するという企画があって、
知人男性が、
「僕も参加しようと思うんだ。宇宙に自分の土地があるなんてワクワクするよ」
　と言っていました。値段的にはそれほど高くなかったと記憶していますが、
（そんなことにお金使うんだったら美味しいもの食べたい）
　とそのとき思ったことを覚えています。女は現実的なのです。

　小6の息子リュウジが肘をすりむいて帰ってきました。
「治りかける直前にかさぶたをひっぱがすとカリカリって音がするんだ。
これ、男のロマンだよね」　　
　そうか、それも男のロマンなのか。


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