リュウ、最初は戸惑う。
なぜなら東京のリズムと全く違うから。
みんな裸足で駆け回っている。超スピーディー。
そしてほとんど取っ組み合いの喧嘩。超アグレッシブ。
「見ていてハラハラするでしょ。でもコレ止められないんだよね」
とそばにいたお父さん。
確かに見ているこっちが怖い。怪我するんじゃないかと。
彼らはじゃれあっているだけなんだろうが、パンチやエルボ、飛び蹴りや膝蹴り、完全にハイっている。
服が破れたり地面に叩きつけられたり・・・泣き出す子供多数。
決して手を抜かない。
まずこの集団の中にリーダーがいて、お前は逃げろ、お前は鬼だと手際よく指示する。
ヒートアップしすぎると集団の外からさらにリーダー格のおにいちゃんが、
「おまえらもうやめろ、うるさいぞ！集まれ！」
と声をかける。
するとみんなすぐ集まって整列する。
子供ながらこの組織、すごいぞ。
小さいながらも社会がきちんとできあがっている。
ワタシは感動すら覚えた・・・。
リュウ、勉強していけよ。