あやしうこそものぐるほしけれ。

今年最後のスポーツクラブでたっぷり汗をかき、ゆっくりサウナに。
帰りは原宿の南国酒家でひとり、紹興酒。あー、いい心持ち。
ここの鶏肉の細切り焼きそば大好き。辛子たっぷりで食べよう。

家族はみな湯沢に行ってしまった。
鬼達の居ぬ間に・・・友人と飲みに行く約束をしていたのだが、
「妻が風邪で寝込んでしまった」
とキャンセルくらふ！
結果、ひとり紹興酒になったのであーる。
にしてもそうか、世の中の夫婦はちゃんと看病しあうのか。
あれ、ワタシが牡蠣にあたってヘロヘロだったとき、とーちゃんからはなんの反応もなかったっけ。
「もうちょっと心配してもいいんじゃない？」
と不満を漏らしたところ、
「いや、オレの知ってるかーちゃんはそんなにヤワじゃない」
だって。さらに、
「そりゃかわいい奥さんなら看病するさ、ガッキーみたいなね」
とも。世の中の男はなんでこうもガッキー好きなのか？

ま、いい。

そういや母親学級にはじまりお産まで、周りを見るといつも他は夫婦そろっての参加だった。
えー、ダンナたちは仕事休んで来てるんだ！とビックリしたもんだ。
頼る、頼られるって夫婦間の存在意義のひとつなのだろうか。

紹興酒ロックが五臓六腑に染み渡る。ダブルポットで頼んじゃったもんね。ゆっくり飲もっと。
あれ、見渡すとひとりぼっちはワタシだけだ。

でも、周囲のあたたかい笑い声を聞きながら飲む酒はなぜかンまい。
焼きそば食べたあと、アテがなくなって小籠包追加しちゃった。あー、なんて楽しい！
帰宅時間を気にすることもなく、子供達のごはんを気にすることもなく、自由なワタシに乾杯！

ひとりの世界でいろんなことを考えよう。想像、妄想、回想、予想。
心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。なのだ。