劇場型恋愛体質。

今回のメルマガ【水谷加奈の劇場型恋愛体質】より。

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　日本年金機構の個人情報流出事件。パスワードをつけていればこれほど被害は広がらなかったわけですし、
職員が１度開いてしまったあと警戒するよう指示があったにもかかわらず
別の職員がまた開いてしまったそうですから、
大切な情報を預かる組織として自覚が足りないと言わざるを得ません。

ところが新聞各紙に踊ったのは【サイバー攻撃】という文字。確かにこの見出しは“華”があってキャッチーです。
それこそジャックバウア－が出てきそうなサスペンスドラマをイメージさせる見出し。
でもそれが本質を曇らせてしまっている気がするのです。
【サイバー攻撃】という表現によって年金機構は“攻撃された”という被害者になれます。
確かに“された”のかもしれませんが、
どちらかというと年金機構内で基本的な個人情報管理ができていなかったとい うことのほうが大きな原因では？
この事件に対処するための各費用は我々の税金で賄われるんですよ！？
なんだか納得いきません。こんなことではマイナンバー制度だって心配になりますよ。

　ちなみに私が大好きな東京新聞だけはサイバー攻撃という言い方ではなく
【メール攻撃事件】あるいは【ウイルスメールによる不正アクセス】という表現 をしています。
メディアにはもっと冷静に、事件の本質を表現しているニュアンスの言葉を選んでいただきたいと
改めて思うのです。


　
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