朝5時の東京タワー。まだ暗いよ。
世の中は3連休。
毎朝、祝日であろうとなんだろうと関係なくこの時間に出勤するワタシ。自分で自分を労おう。
昨日は夕方うちに帰ると、ジンの友達に「おかえりなさい」と迎えられた。
ジンは?と聞くと、さっきバイトに出掛けましたと言う。
どうやら二人して夕方まで寝ていたようだ。
にしても、なんで?
なんでわたしゃ、自分の家でジンの友達に迎えられるんだ?
うちは合宿所か?うちは下宿屋か?
ま、ジンの友達は大体ワタシが昔から知っている地元の子達で、みんな根がいい子ばかりなんだけどね。
「春から専門?」
「はい、美容っす」
茶髪に切れ長の目、背も高い。コイツモテんだろうな。
「バイトはやってんの?」
「今はやめたっす。アート(引っ越しセンター)やってたんすけど、髪の毛こんな色にしちゃったんでダメっす」
「ああ、あそこ厳しいからね」
そんな他愛のない会話をしていたら、続いてもう1人の友達がやってきた。
「あ、お邪魔しますっ。あれ、ジンは?」
こいつはいつもこざっぱりしていて、いいにおいがする。
家に帰ったらゆっくりトイレに入ろうと思ったのに、おかげで機を逸した。
便秘になったらおまえらのせいだからな。覚えとけっつーの。
そして結局2人ともうちで夕食を食べて帰っていった。
なんで?
うちは食堂かっ。