今回のメルマガ【水谷加奈の劇場型恋愛体質】より。
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先日ルミネのCМが問題になりました。
男性社員が、かわいい笑顔で挨拶してくる女性社員A子を隣にいるB子と比べて、
「やっぱりA子はかわいいなあ。あ、いいんだよ。キミ(B子)とは需要が違うんだから」
と発言。そのあとこういう字幕が出ます。
【需要=この場合“単なる仕事仲間”であり“職場の華”ではないという揶揄】
B子は1人で鏡を見つめてため息。
そこに、
「変わりたい、変わらなきゃ」
とナレーションが流れます。
つまり、だからルミネでオシャレな服でも買ってきれいになろうよというメッセージなのですが……、
実はワタシは最初にこのCMを見たとき、え?どこが問題なんだ?と思ったのです。
あんな言い方されたら悔しいから、きれいになって見返してやるわ!くらいの意気込みがあって当たり前、と。
別に職場の華じゃなくていいじゃん、仕事仲間でいいじゃん、とも。
でも世の中の反応は、
「なんであんなセクハラ男のためにきれいになろうなんて思わなきゃならないの?」
「このCМ極めて不快!セクハラだ!」
このような内容の意見が殺到して炎上。結果ルミネが御詫びすることになったのでした。。
このCМの落としどころとしてたとえば~、優秀な仕事ぶりを見せたB子がみんなに認められ、
A子はじめ他の女性社員から「B子さんカッコいい」と拍手され、
くだんの男性社員も「おまえ、すごいんだな」と尊敬してきて……。
そしてルミネで新しい服を買ったB子が鏡の前で誇らしげに胸を張っている。
そこに【自分への御褒美♪】とナレーションが入るのならまだよかったのかな。(ま、これじゃありきたりだけどね)
ルミネのCMに出てきたB子は、男性社員の言葉をセクハラとはとりませんでした。逆に、
そっかー、ワタシやっぱり変わらなきゃ、かしら?じゃ、とりあえずルミネに行って春の装い買ってみよっか。
って単純に思えるくらいのポジティブ女子なわけです。
このくらいのほうが、結果、
「B子、最近オシャレできれいになったんじゃない?」
から始まって、恋愛も仕事もうまくいく、のでは?
そうです。まさにそんな続編CMをつくればよかったのではないでしょーか。
そしてあの男性社員に付き合ってほしいと言われ、
あんたみたいに外見で判断するような男は眼中ありません!と、あっさりフル。
うーん、このパターンも小気味いいけどな。
セクハラ問題は境界線が難しいけれど、女性側もセクハラだなんだとキーキー叫ぶだけでなく、
上手に受け止めて小気味よくやり返すくらいの余裕を持っていたいものです。
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